続々登場エステ!
要するに、酒にはいい面もあれば悪い面もあるということだろう。
それに、歳をとればとるほど悪い面が浮かび上がってくることも忘れてはいけない。
誰にでも、歳をとると酒量が減るという自覚症状はあるはずだ。
とくに現役引退後は、時的に現役時代以上にストレスが増えることもあって、アル依存症になりやすい。
六O代になって酒量が増え、あっさり酔っぱらってしまう人は少なくない。
珍しい話でい、とハリーは言う。
別に生来の大酒飲みでも人生の負け犬でもなく、現役時代は立派に成功していた人なのに、引退したとたんにアルコールに依存してしまう例は少なくない。
過去四0年間は「適量」を守ってこれたからといって、明日からも守れる保証いのだ。
正直言って認めたくない事実だが、人間は歳をとれば酒量が減り、知恵も減るらしい。
私たちはずっと、食べ物についても酒についても、「これが自分の適量」というのを知っていると信じて生きてきた。
しかし人生の第三ステージに入ると、「適量」を食べても体脂肪が増えるし、「適量」を飲んでも酔っぱらってしまう。
悲しいけれど、これが現実。
知らないとは言わせない。
だから、気が進まなくても「一日二杯」の適量を守ろう。
それしかない。
若い酔っぱらいはすぐ道端に倒れ込むが、六O代の酔っぱらいは意外と「活発なアルコール依存症」になるそうだ。
酒を飲まないドクターハリーが教えてくれたことだ。
が最近、ある男の話をしてくれた。
毎晩ワインアルコール依存症だけが飲酒の問題でい。
をグラス三杯よりやや多めに飲む程度だったが、検査で脳に障害のあることがわかったという。
学会誌『アルコール依存症』の二OO四年五月号に寄稿したディマイヤホフなる研究者は、量の飲酒が記憶力や情報処理能力、注意力、実行力、平衡感覚を大いに損う。
大量の飲酒を続けると、「大気づかないほどゆっくりと認知機能が衰える」と記している。
つまり「強い酒を少し」はいいが、弱い酒でも量が過ぎれば身体に悪いのだ。
私は先日、フィットネス・クラブのトレーナーに叱られた。
前の晩に、ワインをボートル一本あけていたからだ。
まずいと思ったが、身体は思いどおりに動かない。
ふだんなら楽にこなせるメニューをこなせない。
「飲みすぎると老けますよ」とトレーナーは言った。
この歳になれば最後の楽しみに等しい酒で、この私が老けるのかいや、(度を越せば)そのとおりなのだ。
私の言うことなど、たいていは聞き流してもらっていいが、これだけは本気で聞いてほしい。
今まで酒を飲まずに来た人は、今さら飲むな。
危険が大きすぎる。
飲み慣れている人は、やめる必要はない。
ただし「適量を超えない」という条件付きだ。
最初のうちは試行錯誤だ。
たまに度を越すことはあっていいが、女性なら「夕食の席にグラス一杯のワイン」をルールにしよう。
やさしい刺激で楽しい夜を過ごせるはずだ。
最初のうちは、週に一度くらでも、危険な兆候(心臓の鼓動が激しくなるとか)を感じたいは二杯目を飲み干す晩があってもいい。
らやめよう。
私たちの歳になると、取り返しはきかないものだから。
ドクターハリーが語るほんの数年前まで、アメリカ人は更年期に女性の経験する健康上のトラブルを「病気」のひとつと考えていた。
そして最適な対処法はホルモン療法(エストロゲン補充療法)だと信じていた。
それだけでのうこうそくはない。
女性ホルモンの補充は更年期のさまざまな症状をやわらげるだけでなく、心臓病や脳梗塞、アルツハイマー病などの恐ろしい病気の予防に役立つとされてきた。
閉経後のさまざまな「症状」を訴える女性にエストロゲン補充療法の思恵を与えないのは罪だと決めつけるような風潮もあった。
しかし二00二年に、女性の健康状態を長期にわたって調べあげたWHI(ウーマンズ・ヘルス・イニシアチブ)の報告が出ると、流れは変わった。
ホルモンの補充は必ずしも健康に有益でなく、むしろ(わずかではあるが)重大な病気のリスクを高めている、とする報告だった。
この報告を境に、「エストロゲン補充は更年期の特効薬」という時代は終わった。
そしてほうが大事だが)更年期に対する見方も変わった。
更年期は病気ではなく、閉経にともなってすべての(こちらの女性が経験しうる自然な変化であり、必要に応じて症状を緩和する処置をすればいい、と考えられるようになった。
NIH(米国立衛生研究所)の最近の報告によると、ほとんどの女性は大きな問題なしに更年期を乗り切っている。
個々の症状に対して効果的な治療法はたくさんあるが、どれにも一定のリスクを伴う。
ホルモン療法も誠療法や各種のサプリメントも、特定の症状が耐えがたいときに使えば一定の効果があり、短期的な解決にはなる。
けれども実は、更年期を乗り切るのに最も大事なのは本格的な運動とよい栄養状態であり、情緒的な安定をもたらすライフスタイルなのだ。
いずれも更年期を迎えた女性が、自ら選べるものだ。
ほとんどの現代女性は、更年期を迎えても三O年は生きる。
更年期こそ「人生の第三ステージ」の始まりだと言っていい。
その三0年問、毎朝あなたは目覚め、そのたびに生物としての根本的な選択を迫られる。
衰えか、それとも成長か。
もはや迷っている場合ではない。
老いの潮は更年期とともに強さを増し、スピードを増してくる。
放っておけば骨密度はどんどん下がる。
心臓病のリスクは、更年期以前なら男性よりずっと低いが、六O歳くらいで男性と同じになり、その後は男性より高くなる。
でも今なら間に合う。
最後の三0年聞を悲惨なものにしないですむ。
今すぐライフスタイルを変えれば。
私たちが狩猟・採集生活を送っていた時代、ホルモンの状態は思春期から四O代まで、無事に妊娠するチャンスが最大になるよう正確にコントロールされていた。
今は違う。
現代生活のストレスや運動不足の生活、カロリー&脂肪過多の食事が女性の月経周期に複雑な影響を及ぼしている。
自然界では、そうしたことはすべて危険な、妊娠に適しない状態の証だった。
今は避妊薬で月経周期を調節できるが、私たちの身体はそんなことは知らない。
だから閉経を迎える時期(たいていは五歳くらいだろう)まで、女性の身体は今も、最適な妊娠を可能にするホルモン・サイクルに従っている。
そして更の終わる時期(ふつうは五五歳くらい)になると、女性の身体は新しい段階に入る。
もう妊娠のためのホルモン・サイクルの影響は受けないが、私たちすべて(女も男も、カモシカもイルカもペンギンも)に組み込まれている成長と衰えのバランスに左右される段階に入っていく。
いわゆる更の女性は、動物の世界で言えば妊娠・出産を最優先にしている時期と、妊娠・出産という任務から解放された時期の聞に位置し、その大きな変化に伴うホルモン・ンスの激しい変化にさらされている。
その変化を楽に乗り切ってしまう人もいれば、治療や各種サプリメントの助けを必要とする女性もいる。
しかし、自然に更年期を乗り越えるためには適切な運動と食生活を維持し、情緒的な安定を確保していくことが番だ。
それ以外は、すべて「その場しのぎ」の対策でしかない。
「今さら運動なんて」というあなたに実際のところ、私たちは更についてどのくらい正確に知っているのだろう。
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